(共同経営に取り組む経緯)
平成31年3月に熊本県内バス事業者5社、熊本県、熊本市からなる熊本におけるバス交通のあり方検討会を設置し、
県内全域のバス路線を対象に、あるべきバス路線網や利便性向上のためのバスサービス、それを実現するためのバス事業
の在り方を検討することになりました。
以後5回のあり方検討会を開催し、令和2年1月27日に検討成果を公表しましたが、その中で、国における法改正を
待ち共同経営を目指すことを表明しました。
その後、令和2年5月27日に独占禁止法特例法が公布、同年11月27日施行となり、共同経営に向けた環境が整いました。
令和3年3月27日には、重複路線の解消を主な目的とした共同経営計画第一版の認可を国土交通大臣からいただき、令和3年4月1日から実施しております。
(検討成果の内容(一部抜粋))
■バス交通のあり方に関する今後の方向性
※第5回「熊本におけるバス交通のあり方検討会」(令和2年1月27日)資料より
(令和3年度以降の主たる取組)
No | 事業 | 概要 |
1 | 「バス・電車100円の日」の企画実施 | 公共交通の利用促進や、にぎわい創出等の様々な効果をもたらす「熊本県内バス・電車100円の日(仮称)」を実施予定 |
2 | まちなかループバスの試行運行(検討中) | 共同経営事業の一環として、市が実施主体となり、熊本駅、桜町周辺、通町筋を循環する「まちなかループバス」を試行運行予定 |
3 | 新サービス(会費+割引)の実証実験 | バス利用促進につながる新サービス(新しい運賃・割引制度によるサービス)の実証実験を予定 |
4 | 共同経営計画第2版(電車通りの最適化)の策定 | 熊本都市圏において複数のバス事業者が最も重複する「電車通り」の最適化を図るための計画を検討予定 |
(令和2年度の取組)
No | 事業 | 概要 |
1 | 共同経営計画(第1版)の策定 | 独禁法特例法(5/27公布済・11/27施行予定)に基づき、重複区間の最適化等の内容をメインとする共同経営計画(第1版)を策定し、国に認可申請を行うもの |
2 | 重複区間の最適化 | 需給バランスの調整による効率化や、等間隔運行等による利便性向上のため、重複区間の最適化に向けて、具体的な路線・便数・ダイヤ等を検討する |
3 | 「バス・電車100円の日」の企画実施 | 公共交通の利用促進や、にぎわい創出等の様々な効果をもたらす「熊本県内バス・電車100円の日(仮称)」を実施する (新型コロナウイルス感染拡大防止を鑑み令和2年度の実施見送り) |
4 | 分析システムの構築 | 都市圏の運行計画検討、データ公表等に活用するためにデータ分析システムを構築する |
5 | 路線バスのデータ公表 | あるべきバス路線網の実現(特に「コミュニティ交通への転換」等)に向けて、県民や自治体等のバス事業に対する理解促進を図るため、分かりやすい形で定期的にデータの公表を行う |
6 | バス利用促進につながる新サービスの導入検討 | 利用者の利便性向上のため、会社の垣根を超えたエリア均一運賃、定額制運賃などの検討進める |