路線バス事業に関するデーター公表にあたって

 はじめに、本年7月の豪雨災害で被災された皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。そして、被災地の一日も早い復旧・復興を祈念申し上げます。

 路線バス事業については、利用者の減少や運転士の不足が深刻化し、バスサービスの廃止や縮小を余儀なくされている状況が続いています。さらには、新型コロナウイルスの影響を受け、厳しい経営状況が続いています。

 このような中、我々熊本県内の路線バス事業者5社は、一人でも多くの県民の皆様に路線バスをご利用いただき、日常生活を支える移動手段としてバスサービスを維持・拡充していくため、共同経営型の事業形態に移行し、会社の垣根を越えた様々な取組を進めていくことを、本年1月に確認しました。そして、この取組の一環として今回、路線バス事業に関するデータを皆さまに公表する運びとなりました。

 このデータ公表を契機として、バス事業へのご理解ご協力を賜り、バスをはじめとする公共交通をより多くの方がご利用いただくことに繋がれば幸いです。また、様々なデータを沿線自治体をはじめとする関係者の皆様と十分に共有しながら、地域のまちづくりに貢献していきたいと考えております。

 路線バスは、大型2種免許を取得した、いわゆるプロの運転士が運転する安全安心な移動手段と言えます。各社の運転士及び従業員は、日々の体調管理を徹底し、車両の安全点検や新型コロナウイルスの感染防止策を入念に行うなど、皆さまに快適に利用いただける準備を常に整えています。また、路線バスをはじめとする公共交通を利用すると以下の様なことが期待されますので、普段は自家用車を利用されている方におかれましても、時には公共交通を使って移動されてみてはいかがでしょうか。

・徒歩機会が増えることにより、ご自身の健康増進に繋がる。
・例えば行先で飲酒を伴う食事をしても、帰りの移動を心配する必要がない。
・車窓からまちの様子などを見ることができ、新たな発見につながる。
・移動する際のCO2排出量が減り、環境負荷の軽減に繋がる。
・公共交通を利用することが、何よりもその路線の維持・確保に繋がる。

 今回のデータ公表をスタートとして、今後、共同経営に向けた取組を着実に進めて参ります。県民の皆様におかれましては、路線バスをはじめとする公共交通についてご理解ご協力いただくとともに、様々な生活シーンにおいて、公共交通をご利用いただければ幸いです。

       令和2年11月13日

共同経営準備室長(熊本都市バス㈱社長)
高田 晋


データ公表の目的

路線バス事業者(5社)

輸送人員・実車走行キロの推移(5社合計)

直近の月別輸送人員・運行回数の推移(5社合計)

運転士数の推移(5社合計)

経常収支の推移(5社合計)

行政支援額の推移(5社合計)

5社合計値の一覧表

■【参考資料】各社営業所ごとのデータ

熊本都市バス:小峯営業所

熊本都市バス:本山・上熊本営業所

熊本電鉄

熊本バス

九州産交バス:熊本営業所

産交バス:熊本営業所

九州産交バス:木山営業所

産交バス:木山営業所

九州産交バス:光の森営業所

産交バス:大津営業所

九州産交バス:山鹿営業所

産交バス:山鹿営業所

九州産交バス:松橋営業所

産交バス:松橋営業所

産交バス:玉名営業所
産交バス:玉名営業所

産交バス:八代営業所
産交バス:八代営業所

産交バス:水俣営業所

産交バス:人吉営業所

産交バス:三角営業所

産交バス:天草・牛深営業所

産交バス:阿蘇営業所

産交バス:高森営業所

エリア別データについて

・系統数、実車走行キロ、輸送人員は4月~3月までを1年度として記載しております。
・同一系統を他営業所で運行している場合も両営業所共に表記しているため、累計とは
 系統数は異なります。